低侵襲であること
今まで、歯石除去に不快感を感じていた方はおススメです。象牙質や被せ物、特にインプラントを傷つけません。
バイオフィルムに着目している
現在ではバイオフィルムがむし歯や歯周病の原因になると考えられています。歯周病と循環器疾患や糖尿病は相互関係にあることが報告されています。 また、高齢者の方ではバイオフィルム(プラーク)が原因で誤嚥性肺炎になるリスクが高まります。
バイオフィルムとは?
粘性のある細菌塊で、その中に複数の細菌が共存して複合体を形成し、個体の表面に付着した状態のことを言います。身近なところでは、お風呂場の排水溝や台所の三角コーナーのぬるぬるしたヌメリが挙げられます。これらは、すべて水中で細菌が増殖してバイオフィルムを形成し、強固に付着しているので水で流しただけでは取れません。このバイオフィルムは、歯にも形成され、その中にむし歯や歯周病の原因菌が多数存在しています。この汚れを取り除くためにも日頃から歯磨きをして、かかりつけ歯科医院でのプロフェッショナルケアを定期的に受けることが大切です。
バイオフィルム(プラーク)1mgの中には約2億個の細菌がいます。それらの細菌が誤嚥により肺に入ると誤嚥性肺炎のリスクが高まり、歯肉の血管を通じて体内の臓器に入ったりします。そしてこれらの細菌は全身を蝕み色々な病気を誘発します。歯周病のある人は健康な口腔内と比べて心臓発作の発症率が2.8倍、脳卒中や脳梗塞は3.0倍、早産の危険率は7.5倍とも言われています。
誤嚥性肺炎は、日本人の死亡率で上位を占めています。嚥下機能の低下した高齢者の場合、睡眠中に発症することも多く、口腔内の細菌や逆流した胃液が誤って気管に入ることにより誤嚥性肺炎を発症しやすくなります。
口腔内の細菌の数を減らすためには歯に付着した細菌を取り除くために、プラークや歯石除去などの口腔ケアが有効とされています。
口は身体が外の世界と接触する最初の入り口です。健康なお口の中を保つことは全身の病気の予防にも繋がるのです。